2014年5月25日日曜日

IT業界における本番リリース作業計画の「対策前進」とは

「対策前進」という言葉には、はっきりした定義が無いように思います。
私の経験上、トラブル時にその場で原因調査・対策の検討を行い、
都度実行することを指します。
「トライアンドエラー」 という 言葉に近いと思います。

 本番リリース作業のタイムチャートを作成するときに、
「デッドライン」や「最遅戻し判断」 という用語と使われることが多いです。

「○時までは対策前進、△時に未解決の場合は旧設定に戻す。」
という使い方をします。

本番リリース作業には、トラブルが付き物ですが、
闇雲に時間を使って調査を行うのはマズイので、何時まで調査を行うか
本番リリース作業の計画時に各制約を考慮の上、決定しておくべきです。

私はネットワークエンジニアなので、自業務の例を挙げます。
本番リリース作業の計画時には、以下3点がポイントです。


(1)何時まで顧客環境のメンテナンス許可を取ってあるか(借用時間)
(2)リリース作業自体の所要時間(オンスケ作業時刻)
(3)旧設定に戻すのはどれだけ時間がかかるか(戻し所要時間)


顧客環境のネットワーク機器を設定変更する作業を、
17:00~18:00 で予定しており、旧設定への戻しは1時間。
作業には顧客立会が必要かつ、最長で21:00までという制約があるとします。

この制約の場合、ポイントとなる時間は以下です。

(1)・・・ 21:00
(2)・・・ 1時間
(3)・・・ 1時間

上記を考慮してタイムチャートを考えると下記になります。

■設定変更
 17:00~18:00

■(トラブル時)対策前進
 18:00~20:00

■旧設定への戻し作業
 20:00~21:00

この場合、
「借用時間及び戻し作業時間を考慮し、トラブル時は対策前進、
 20:00の時点で解決できない場合、旧設定へ戻す。」
という本番リリース作業計画となります。

2014年5月11日日曜日

Excelで指定したセル以外を保護して編集を禁止する

自分が作成したExcelのファイルでも、他の人に記入してもらいたい時があります。
しかし、他の人にファイルを渡して記入を依頼しても、
計算式などが削除されてしまうと面倒なことになります。

それを防ぐために、「シートの保護」という機能が便利です。

例として、黄色セル以外は編集を禁止したい とします。















特に何も設定しないと、このように黄色セル以外も編集されてしまいます。
















編集を許可するセル の1つを選択します。
















[Ctrl]を押しながら、編集を許可するセルを全てクリックして選択します。















この状態で右クリックから「セルの書式設定」を選択します。
※[Ctrl]+[1]でも同じ画面を表示することができますので便利です。



















「保護」タブから「ロック」のチェックをはずし、「OK」をクリックします。






















「校閲」タブから「シートの保護」をクリックします。















ここは必要に応じて選択すれば良いのですが、
他者に編集を許可するセルだけを、選択・編集許可する場合は
「ロックされたセル範囲の選択」のチェックを外して「OK」をクリックします。




















これで、黄色セルだけが編集可能になりました。
他のセルは選択できなくなっているはずです。