私も最近知ったのですが、1つのNICにIPアドレスを複数設定できます。
例えば、複数台のSyslogサーバが存在するシステムにおいて、
新規にネットワーク機器を導入する際、当該機器からのSyslogが複数のSyslogサーバに送信されることを事前に確認しておく必要があるとします。
このとき、ネットワークインタフェース(いわゆるLANポート)が1つだけある、
PCに複数同時にIPアドレスを設定することができます。
手順は以下の通りです。
◆PCの手順
※画像はWindowsXPですが、
WindowsVistaやWindows7でも同様の設定は可能なはずです。
1. ファイル名を指定して実行を開きます。
(Win+R が早いですね。)
2. ncpa.cpl と入力してEnterを押下します。
(どのWindowsOSでも「ネットワーク接続」の画面を表示できるので、
ショートカットとして便利です。)
3. ローカルエリア接続を右クリックして、プロパティを選択します。
4. インターネットプロトコル(TCP/IP)をダブルクリックします。
5. 詳細設定 をクリックします。
6. 追加 をクリックします。
7. 追加したいIPアドレスを入力して、追加 をクリックします。
これまでに開いたウインドウも全てOKで閉じていきます。
8. コマンドプロンプトから ipconfig で確認すると
IPアドレスが2つ割り振られていることが確認できます。
◆Ciscoルータの手順
Ciscoルータを設定しているような方でしたら、詳細は不要かと思いますので、
Configだけ記載しておきます。この設定は、セカンダリアドレス というそうです。
ただし、「セカンダリアドレス」を使用すると、ルーティングプロトコルの
隣接関係が正常に確立できないなど、問題もあるそうなので、あくまで予備知識としての
位置付けとして置いたほうが賢明かと思います。
※セカンダリアドレス宛に、他機器からのNTP同期は成功しました。
interface FastEthernet0/0
ip address 192.168.1.2 255.255.255.0 secondary
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
duplex auto
speed auto
!