CCIE Routing and Switching ラボ 受験記です。
まず、当日朝の移動中にお腹が痛くなったり、
試験中に眠くて力が発揮できないということだけは避けたかったため、
1週間前から6時起床と、朝食の統一を実施していました。
当日は6時に起床し、いつも通りのトーストとヨーグルトという食事をとり、
7時45分に六本木駅に到着し、妻に無事着いた旨を報告。
集合時刻は8時30分なので早すぎたかと思いましたが、
自宅でのラボ演習中に間違えた箇所などをまとめたメモを眺めていたら、
あっという間に8時15分になったので、ミッドタウンタワー21Fの集合場所に移動。
少し待っていると、CCIEプロクタの方が
身分証明書の確認にいらっしゃいました。
試験会場の案内くらいまでは日本語で話してくれるのかと思いきや、
この時点から英語で話しかけられました。
覚悟はしていましたが、海外旅行経験も無い私はとても緊張しました。
とはいえ、他の方の受験記にもある通り、
プロクタは非常にゆっくり話してくれる上に、
要点を繰り返し聞かせてくれるので
私でも理解することができました。
免許証で身分証明を済ませ、名簿にサインをします。
引き続き待っていると、私を含めて6人の受験者が揃い、
会場の近くまで移動しました。
トイレの場所や、飲み物の受け取り方の説明に続いて、
試験の注意点などを説明されます。
持ち込めるものは飲み物、上着や薬だけです。
持ち込めない荷物はキャビネットに施錠保管されます。
自身で持参した飲み物も持ち込むことができますが、
持ち出すことはできないため、水筒の持参はおススメしません。
ティッシュも持ち込むことができませんが、
プロクタに申し出れば持ってきてくれるとのことでした。
続いてラボルームに入り、実際に使用するPCを用いての説明になりました。
日本人の受験者には日本語キーボードが割り当てられ、
英和・和英辞典がデスク上に用意されます。
操作説明が終わると、Troubleshootingセクションの開始です。
順調に解決できていたのですが、
途中、どうしても解けない問題に出会ってしまい、
かつ配点の高い問題ということで非常に厳しい状態に。
気付くとこの問題に20分も使ってしまっていたため、
一旦飛ばして先の問題を解くことに。
すると別の問題でも、
要求を満たすことができない事態になってしまいました。
配点の高い問題を含めて2問が不正解だと、
おそらくFailになってしまうため、これはまずいと思いながらも、
その他の問題を解いた後で、経路上の機器の状態を確認していくと、
いずれもの被疑箇所も発見できたので訂正し解決できました。
標準の2時間を5分ほどオーバーしDIAGセクションへ。
この30分は非常に短いです。
Troubleshootingが早く終わろうが、この30分が増えることはありません。
最初の2問はそれらしき回答はしたつもりでしたが、
最後の1問は情報量が多く全部を熟読しての回答は不可能だと確信したため、
直感で回答した後に、最初の2問の精度を上げた方が確実という決断をしました。
結果最初の1問の回答を訂正しました。
そして最後のConfigurationセクションへ。
問題とトポロジを見てゾッとします。
かなりのボリュームです。本当に終わるのだろうかと心配でしたが、
やるしかありません。
何より、以下のような指示に困惑します。
・○○を設定しなさい、ただし△△してはいけません
・◇◇になるような機能を実装しなさい
本当に出題の意図に沿っているのか、
心配になりつつも、必死でConfigを投入していきます。
IGPの設定が終わったあたりで食事休憩の指示があったので、
ラボルームから退出し、隣の部屋へ移動します。
お待ちかねのお弁当です。
用意されていたのは、萬作の洋風ミックス弁当でした。
通常1000円の高級弁当ですので、味わって食べたいところでしたが、
とにかくConfigurationをどう切り抜けるかということで頭がいっぱいで、
味はあまり覚えていません。
この食事休憩は、最大30分というだけで、
全員が食べ終わった時点でラボルームに戻されますので、
休憩というよりは、単なる作業だと思うべきかもしれません。
そして午後の部が再開です。
午前中には1時間程度を使用し、3分の1程度が完了しておりましたので、
残り3分の2を4時間程度で完了させる必要があると計算しました。
見直しに1時間欲しいことを考えると設定に使える時間は3時間です。
とにかく無我夢中で設定しました。
機材トラブルでConfigが消えてしまっては泣くに泣けないので、
特定の機器でshow コマンドを実行しただけ等、
設定変更をしていなくても、ターミナルソフトを閉じるときには
必ず「wr」を打ち込んで保存していました。
何とか1時間程残して全ての設定が終わり、
Pingも全て通ることを確認できたため、
設定の見直しをすることにしました。
全部の設定を見直すことは不可能と思ったため、
単純な数値の入力間違いや、要求の見落としを潰すことに専念しました。
結果、2件の誤りを発見し修正しました。
気が付くと終了5分前ということで、
設定を保存するように指示があったので、
どう考えても全機器を保存済みだったのですが、
念のため再度全機器に「wr」を打ち込みました。
おそらく、今までの人生で一番「wr」を打ち込んだ日だったように思います。
試験の終了ボタンをクリックしてラボルームの外に出ると、
キャビネットにしまった荷物を取り出して、
再度身分証明書の提示を行うと、廊下まで連れて行かれ、解散となりました。
これが、18時少し前だったと思います。
帰宅し、妻に試験の感触を話しながら過ごしていると
20時頃に「CCIE Lab Score Report」という件名のメールが届いていました。
恐る恐るメール内のリンクをクリックしログインすると、
そこにはなんと「Pass」の文字が!
DIAGセクションの手ごたえの無さから、正直落ちたと思っていたので、
全然実感が無い状態でPassの文字をクリックしたところ、
CCIEナンバーが表示され、これでようやく自分が合格したことを理解し、
涙があふれてきました。
DIAGセクションの1問目や、Configurationセクションの
2つの訂正をしていなかったらFailだったかもしれないことを考えると、
見直しは非常に大切だと感じました。
ひと呼吸おいて、
妻と、私の勉強のために何度も何度も1歳のやんちゃな子供を預かってくれた
妻のご両親にお礼を言いました。
難関と言われる試験でも、
必死で勉強すれば何とかなるという確かな自信が付きました。
愛する家族のため、これからも頑張ろうと思いました。
以上を私のCCIE R&S受験記とさせて頂きます。