2014年4月1日火曜日

新人SEの「心構え」 最初に意識しておくべきこととは

新年度となり、新たにSEとして働き始める方も多いことでしょう。
私は本日から9年目のSEです。

中堅とベテランの間の中途半端な立場だからこそわかることもありますので、
挨拶や報告連絡相談といった超基本的な内容ではなく、
個人的に思う、最初に意識すべき心構えのポイントを書いてみます。

新人時代にこれらを強く意識できていた新人さんは、 
例外なく、優秀なSEとして活躍しています。

1. 好奇心を持って【何のために】を常に意識する

 ある仕事をする上で、その目的を正確に把握することはとても重要です。
 目的を理解していれば、解決案が複数浮かんだり、
 より適切な行動を取ることができます。

 例えば、とある機器を経由する、
 毎月のデータ通信量を月末15時までに集計し、
 グラフ化する依頼を受けたとしましょう。
 このとき、以下のように考えることが重要です。

 【何のために】毎月のデータ通信量が必要なのか?
 【何のために】15時までに必要なのか?

 このようなケースですと、

 「データ通信量のグラフを確認することで、
  上位機種への交換を検討するための会議が毎月16時に行われるから」

 という理由があったりします。
 社内であれば、多少の遅れも調整可能かもしれませんが、
 社外に提出している場合、気持ちをより引き締める必要がある
 ということも理解できるかと思います。

 まずは目的を自分で考え、推測をした上で依頼者に

 「これは、性能管理のための社内資料という位置づけでしょうか?」

 という確認をしておけば、あなたはきちんと目的を理解していると、
 依頼者の方に思わせることもできるでしょう。

2. 何がわからないのかを整理した上で質問をする

 思い込みで仕事を進めてしまうことはマズイので、
 不明点を質問することは重要です。
 ただし、質問先や質問の仕方に失礼があると、
 先輩や同僚も人間ですから、トラブルを生む可能性もあります。

 ※人によっては、「なんで私に聞くの?」ですとか、
   「そのくらい調べなさい!」と言われてしまう場合があります。

 基本的には、以下のような質問の仕方が良いでしょう。
 もちろん、Google等のサーチエンジンは駆使した前提です。

 なるべく、年次の近い先輩に質問しましょう。

  「○○までは理解できたのですが、△△について、
  □□という解釈で正しいでしょうか? 」

 どうしても、上の役職の方しかいらっしゃらない場合、
 以下のように質問しましょう。
 この質問方法は、自分の不得意分野に関する質問をしたいときにも
 有効です。

 「○○の件について疑問点 (or 効率が悪いという悩み)があるのですが、
  どなたに質問すればよいかご存知ないでしょうか?」

 失礼の無い質問の仕方を覚えて、若手のうちにドンドン質問しましょう!
 
 ある程度年次が上がってくると、
 「今更こんなことを聞くのも恥ずかしい」となりがちだからです。

3. 雑談をする

 こんなことを書くと怒る方もいらっしゃるかもしれませんが、
 移動中や、お昼が一緒だったりする場合、業務に支障がない範囲で
 雑談を交わすことは非常に重要です。
 
 学生の頃、親しみやすい人に友人がたくさん集まっていませんでしたか?
 社会人でもこういった傾向はあります。

 「う~ん、A君かB君に仕事を任せたいけど・・・
  A君の方が話しやすいから、A君にしよう!!!」

 といった具合です。仕事は経験してこそ身に付くので、
 仕事がもらえないとスキルも上がらず、将来的に厳しくなります。

 また、上手に打ち解けられると、過去の経緯や経験則等、
 有益な情報を聞き出せたりします。


 例えば 「過去に作業ミスがあったため、○○に注意が必要」
 という話を聞き出せれば、類似の作業をするときに、
 注意書きを組み込んだ手順書を作成しておくことで、
 同様のミスを防ぐことができると同時に、

 「きちんと過去事例まで勉強している」という印象を
 上司に持たせることもできます。


 マンガでも音楽でもゲームでも、学生時代の部活動でも
 アルバイトのお話でも、少しは話した方が結果的に得をすることが多いです。